歯周病は日本の成人に広く
蔓延している国民病です
歯周病は虫歯に並ぶお口の2大トラブルです。高齢者がかかるイメージがあるかもしれませんが、日本の成人の約8割が予備軍またはすでに歯周病にかかっているといわれるほどまん延しています。そして日本の成人が歯を失う原因の第1位です。
歯周病は虫歯と同じように予防可能な病気です。正しい知識を身につけて、お口の健康を維持してください。気になる症状があるときは、光が丘駅から徒歩5分の歯医者「さくま歯科医院」にご相談ください。
歯周病とは?
歯周病は歯と歯ぐきの溝のプラーク(歯垢)に住みつく歯周病の原因菌の影響で、歯ぐきが炎症を起こし、悪化すると歯を支える顎の骨が溶かされ、歯を失うことにつながる感染症です。日本人の30代のうち約9割が感染しているといわれています。初期段階では自覚症状が現れず、静かに進行していきます。そして気づいたときにはかなり悪化しているのです。
歯周病のセルフチェックをしましょう
もし当てはまる症状が一つでもある場合は、歯周病にかかっている可能性があります。セルフチェックしてみましょう。
- 朝起きたときにお口の中がネバネバしている
- ブラッシングのときに出血することがある
- 歯ぐきが腫れている
- 歯ぐき赤や赤紫色をしている
- 硬い物を噛むと歯ぐきから出血する
- 食べ物が歯と歯の間にはさまりやすくなった
- 口臭がきつくなってきた
- 舌や指で触ると歯がグラつく
- 歯ぐきから膿が出ている
歯周病は全身に影響を与えるかもしれません
歯周病はお口の中だけの病気だと思われがちですが、実は全身のトラブルにも関連があります。お口の中で増殖した歯周病菌が何らかの原因で血管に入り込み、全身を巡るとさまざまな場所で炎症を引き起こすのです。その中には命にかかわる重篤な病気も含まれています。
【歯周病と関連すると
いわれている全身疾患】
・心疾患 ・脳血管障害 ・肺炎(誤嚥(ごえん)性肺炎を含む) ・糖尿病 ・早産や低体重児出産
レーザーによる歯周病治療~ペリオウェイブ~
ペリオウェイブとは、レーザー光で歯周病菌を殺菌するシステムです。まず歯周病菌に反応する専用ジェルを歯ぐきに塗布します。そして赤く見えるようになった歯周病菌へ高温にならないレーザー光を照射して、活性酸素を発生させて歯周病菌を滅菌するのです。痛みを感じない治療法で、身体にダメージを与える副作用がありません。そして何回でも治療できます。
歯周病の殺菌を目的とした治療法は、これまでは抗生物質の服用でした。しかし副作用や耐性菌が現れる心配がありました。このような問題をクリアしたのが、ペリオウェイブです。ペリオウェイブでの治療について、お気軽に当院にご相談ください。
歯周病の症状と進行段階・治療法
歯周病は進行にともなって、歯を支える組織が破壊されていきます。そのため進行の目安になるのが歯と歯ぐきの溝の深さです。悪化すると歯周ポケットを形成するので歯と歯ぐきの溝はかなり深くなります。歯周病は進行段階によって治療法が異なります。歯周病は大きく分けて2段階あり、それが歯肉炎と歯周炎です。歯肉炎は歯ぐきだけが炎症を起こしている状態ですが、歯を支える歯根膜や顎の骨にまで破壊が進むと歯周炎といいます。歯周炎はさらに3段階に分かれます。こちらではおもな症状と治療法をご紹介します。
歯肉炎
症状・状態 | |
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歯ぐきが軽く腫れている状態です。ブラッシング時に出血することがあります。 | |
歯と歯ぐきの溝の深さ | |
2mm程度 |
治療法 | |||||||
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軽度歯周炎
症状・状態 | |
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歯を支える顎の骨が少し溶かされ始めた状態です。冷たい物を口にするとしみることがあります。歯ぐきの腫れや口臭が気になることもあります。 | |
歯周ポケットの深さ | |
3mm以下 |
治療法 | |
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歯周ポケットそうは術 | |
歯周ポケット内部のプラークや歯石を専用の器具を使ってかき出します。痛みを感じないように局所麻酔をしてから行います。 |
中等度歯周炎
症状・状態 | |
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歯を支える顎の骨が半分ほど溶かされた状態です。指先で歯に触れるとグラつきます。 | |
歯周ポケットの深さ | |
4~6mm程度 |
治療法 | |
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フラップ手術 | |
局所麻酔をしてから歯ぐきを切開して歯の根を露出させます。そしてプラークや歯石を除去して歯肉を縫合します。 |
重度歯周炎
症状・状態 | |
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歯を支える顎の骨がほとんど溶かされた状態で歯がグラグラします。血が出たり膿が出たり、口臭がきつくなったりします。 | |
歯周ポケットの深さ | |
7mm以上 |
治療法 | |
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再生療法 | |
溶かされた顎の骨を再生させるために、メンブレン膜やエムドゲインゲルを使って、GTR法やエムドゲインを行って歯周組織の再生を促します。 |